次郎笈 2008年5月17日

harry

2008年05月18日 22:43

 『登山が好き』なの?って聞かれたら、「意外と好き」ってわたしは答えると思います。
でも、わたしはきっと、登山が、ではなく、山を歩くのが好きなのかな。
山の木や土の香りに囲まれてその中を歩くのは心地よいし、鳥の声もきこえるし。
微妙な季節の違いで、見られる動植物は違い、同じように見える山でも、絶えず違う表情を見ることができます。それが魅力。

 さて、鳥を探しにいった剣山で、遠くに見える次郎笈(じろうぎゅう)を見ると、いつもものすごくひきつけられてしまいます。
わたしはこの山が大好き。遠目に見ていても、近くに寄っても、その山を歩いていても。
それほど好きな山なので、今日はそっちには行かない、と決意していても、一目でも見ると登りたくなるんですよね...。
これは、ものすごく困ります...(笑)。
 今回は剣山の山頂へは登らず、迂回ルートをとりながら鳥を見てきたのですが、西島からの戻りでは途中から別の遊歩道を行く予定でした。
さっき、どこか遠くでアオバトの声も聞いたし、下りの最後のほうには去年オオルリに会えた木立もあるし...。そっちのほうに回り込んだらおもしろいだろうなぁ!

 と思っていたのに、気が付けばレンズを標準ズームに交換し、次郎笈を目指しておりました
(↑ おおばかです!(T∇T) )


剣山側の遊歩道から次郎笈を臨む。
木々の芽吹きはこれから。



次郎笈はどっしりとした、とても美しい山です。
なだらかなドレープのような山肌には、クマザサが茂り、今頃だとだいぶ鮮やかな緑色になってきました。



 いつもはそのままストレートなルートをとりますが、今回は水場のあるトラバースを回り込むことにしました。
斜面を登るのではなく、横に伸びている道のことをトラバースっていうそうです。
その時に見る事ができた、カッコウです。
以前高原で、遠くの電線に止まって鳴いている姿を見た事がありましたが、近くで見られたのは初めての事でした。

とても気持ちの良いルートでしたが、回り込みきった後ののぼりが短いながらも急で(笑)。普段から鍛えていない上にここ1ヶ月は散策さえ満足にしておらず、完全に運動不足だったものですから、ちょっと登っただけで、もう心臓ばっくばく。
標識によればほんの400メートルの登りでしたが、傍目に見られたらきっと笑われちゃうくらい休み休みで登りました(^^ゞ




この日は次郎笈の山頂から反対側に少し降りたところで、剣山を眺めつつ、休憩しました。
ぼんやりと眺めていると、大勢の方が連なって次郎笈を目指して歩いてきました。
観光バスツアーのかたでしょうね。しかもみなさん、ペースが速い!と言うか、あれが一般的なペースなのかな!?
そして来たと思ったら、すぐ剣山に戻っていきます。
もったいない!こんなにすぐにもどって行っちゃうなんて!
自分は剣山山系にアクセスしやすいところに住んでいるから、その気になれば一人でなんとかこられるし、ラッキーだったなぁ、と少し感謝。
今日はちょうどつめたくて心地よい風に吹かれながら、さらにのんびり過ごしちゃいました。


次郎笈の笹原ごしに剣山を眺めて



 さて、朝のうちは晴れて暑いくらいだったのが、少しづつ空気に湿気を帯びてきました。
そろそろ下ることにしましょう。



 


続く


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