3月25日に散策をしていた時に見つけた樹木です。
紅葉の新芽と花
薄緑色のこれは花?
これも花、なんですよね。多くの樹は、桜みたいにまず花が咲くのですね。
だけどこの場合は...桜のようには大騒ぎになりませんね...。
長いこと幹と枝ばかりで同じように見えていた樹木が、突然個性的にその姿を変え始めました。芽吹きが始まったんですね。
我が家でも...。
昨年の11月の末にふっと思いつきで購入した、
暖地で育つシラカンバ 。棒切れ一本の状態で届いたこの子ですが、他の樹木と同様、季節を感じたのか、初々しいきれいな葉を、展開し始めました。
見ての通り、幼木のときは、枝の色が茶色いですね。はやく白色になって欲しいなあ。
今まで園芸の本は読んできましたが、あまり樹木としての専門の本は読んだ事がありませんでした。
しかし、やっとうちにも樹木関係の本が揃い始めたので、まずは手持ちの二冊の本でシラカンバについて調べてみました。
左の本は、
『葉っぱで調べる身近な樹木図鑑』 主婦の友刊
去年の秋ごろに、葉の形から樹の名前を調べられないかなと考えて本を探していた頃に見つけました。
本州の低地を中心にみられる樹木140種が掲載されています。
見開きにほぼ実物大の葉、全体像、幹の写真が載っていて、何も知らない私のような人が、
拾った葉を手がかりに、ちょっと知りたい樹を探すには便利です。実際に秋に山歩きで拾ってきた木の葉はこの本で見当をつけることができましたよ。
シラカンバの葉の写真をみてみると、葉のふちはギザギザになっているようです。
新しく芽吹いた葉も、よくみるとなるほど!まだそんなにとがっていませんが、やはり葉のふちはギザギザです。そんなことさえちょっと嬉しかったりします^^
右の本は
、『日本の樹木』辻井達一著 中公新書刊
先日
guitarbirdさんからおくって頂きました。ご自身が樹木を学ぶときに大変役立った本ということです。そんな大切な一冊を選んでいただきありがとうございました。
著者の辻井達一さんというかたは長年、北海道の植物の研究に大きく関わってこられた方のようです。
植物の生態はもちろんのこと、
人間社会がその植物をどのように利用し、どう関わってきたか、ということをやさしい語り口で説明しておられ、とても読みやすい本です。
挿絵もシンプルな線描きで、それがまた味わい深いのです。
この本のシラカンバのページをみると、その樹皮には油分が多いため、世界中で松明につかわれていたことや、屋根を葺くのに使われていたとあります。材の美しさから床板に使われたり、樹液には甘みがあるのでシロップが作られたり...
人の生活のなかに大きく取り入れられ、大切にされてきた樹木なんですね。
こういうエピソードを知ることで樹への親しみがさらに増す気がしますね。そんな温かい本です。
最後にもう一冊ご紹介します。下の集合写真のいちばん左側。
『野の草なまえノート』 文化出版局刊
ちょうどおととい記事にあげたように、野の花の図鑑も手に入れたし、
今年は花をみても、ちゃんとなまえにたどり着けそうな気がします。そこにちょうど昨日、生協で注文していた本が届きました。
以前シラカンバの苗の記事を上げた時に一緒に記事にしていた『どんぐりノート』。これが同じシリーズ。偶然とは言え、シラカンバの芽吹きとともに、今度はこちらの本を紹介できることも何かの縁でしょうか。
植物は、その特徴を知るためには、イラストがとても有効だと思います。この本の水彩画の挿絵、大好きなんですよ。
開いたページ右側の
ゲンノショウコは、今年ぜひともタネを飛ばした後のお神輿のような姿を見たいものです^^
ということで...
芽吹きとともに、また野で山で、
今年はさらに植物と親しめそうな気がします。