古くても色あせないものたち

harry

2009年03月04日 16:47

 近頃天気が悪くて、思うように外にも行けないし、なんとなくそんな気持ちをお菓子作りにぶつけています(笑)。
今朝も、またまたケーキを焼いてしまいました。キャラウェイシードケーキ
カトルカールの(←すみません、後で確認したら違ってました)生地に、スパイスのキャラウェイシードと、オレンジピールを細かく刻んだものが入っています。
そして、上からはレモンアイシングをたっぷりかけてありますが、これがケーキとマッチして、とっても美味しいんです。
1995年にでた『英国・紅茶とケーキのおいしい旅」という本を参考にして作りました。



 この本では、実際にイギリスのウェールズとコッツウォルズのカントリーサイドで英国人に取材して、ご自慢のケーキを焼いてもらい、その写真とレシピを載せてあるんですよ。だから、パティシエが作るようなきらびやかなお菓子ではなくて、どっしりとした、どちらかといえばあかぬけない(笑)、昔から家庭で日常的に作られてきたようなケーキが、美しい田園風景と一緒にずらっと並んで居るんです。
ちなみに、このキャラウェイスパイスケーキは、ウェールズのスマイスさんのレシピです。



 この本のなかのケーキたちは、本が出版された14年前の日本でみかけるお菓子と比べても、かなりのオールドファッションぶりでした。
当時は日本で英国ブームが巻き起こっていたので、その流れで出版された本だったともいえますが、よくもまあ、このようなオールカラーの本にひとまとめになったものだと感心します。今となってはほんとうに貴重な本です。
 そしてわたしは、もともとそんな、『古臭い英国』に強い憧れをもっていたものだから、この本をみたときは本当に嬉しくて、いまだにとても大切にしているレシピたちなんです。
 わたしは時々、これらのレシピを参考にして、昔ながらの古臭くて甘ーいお菓子を焼いては、自分がその場に出かけているような気分を味わいます。もしかしたら、もうさすがに英国でもそんなお菓子を焼いてる人っていないかもしれないけど(笑)。
だけど、そんな時間がとても楽しくて、美味しくて、ほんとうに幸せな時間なんですよ。







 幸せといえば...。
今日はもうひとつ嬉しいことがありました。
一ヶ月も前に注文して、ずっと到着をまっていたCDが、二枚、届いたんです!


TALKING BOOK  Stevie Wonder (1972 )
WHAT'S GOING ON  Marvin Gaye (1971)



どちらも70年代の初めに発表されたものなんです!

自分はとりあえず生まれてはいたけれど、その頃はまだ犬のおまわりさんとか歌ってました(笑)
音楽に詳しい方にすれば、今頃これ聴くの?遅いねって驚かれるかな?
だけど、急に聴きたくなってしまいました。
聴きたくなった時こそが、聴く時、ですもんね!

早速、スティーヴィー・ワンダーから聴き始めました。
まだ若わかしい声で、誰かを愛する気持ちを歌い上げてる。
古いという感じはまったくないんですよね。というより、自分の今の感性に、60~70'sの音楽ってじわじわ沁みます。
マーヴィンのほうは、もうちょっとしてから聴こうかな。

しばらくははまってしまいそうな予感^^





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